2010年2月26日金曜日

かわいい、怖い、面白い

顔のレリーフ サイズA4 厚さ2~4cm 紙粘土、絵の具、スパンコール、グリッターグルー  4歳児制作
木の板の上に、段ボールでベースを作り、そこに紙粘土を肉付けする方法で顔のレリーフを作りました。

顔のレリーフ サイズA4 厚さ2~4cm 紙粘土、絵の具、スパンコール、グリッターグルー  5歳児制作

粘土を付けている状態では、可愛く作りたかったり、目や鼻といったパーツをよりリアルに作ろうとしたり、どちらかというと造形的なところに子供の興味は向いています。

顔のレリーフ サイズA4 厚さ2~4cm 紙粘土、絵の具、スパンコール、グリッターグルー  5歳児制作

しかし粘土を乾燥させ、色を塗りだすと、実物に対するリアル感よりも、顔なのにこんな色になっている、こんなところが光っていると特定のモデルから異化するような意識が強まっていきます。
顔のレリーフ サイズA4 厚さ2~4cm 紙粘土、絵の具、スパンコール、グリッターグルー 4歳児制作
色の要素がデフォルメを加速させていくのですが、5歳くらいまでの子供にとっては、実物に似ていることよりも重要なことがあるということが見ているとよくわかります。
リアルさに惹かれつつもより自分の内面的な部分を重視する、モデルに縛られない自由さ、それが普通の事として行われるのは、人の一生でおそらくこの時だけだと思います。