2014年11月16日日曜日

ナイフの使い道



小学生に切り出しナイフを渡してバルサ(木の種類、柔らかい)の角材を彫刻させてみています。握力などを考慮し、2年生くらいからはなんとか行けそうな様子です。
最初は横で見ていると大変ヒヤヒヤします。ちょっと血が出て絆創膏を貼ったりという事もあります。ですが、2時間もすれば刃物を当てる角度や、木目、大きく削る部分はのこぎりを使うなど、大体のコツはつかんで行きます。粘土で作れば飛び出している部分は粘土をつければできますが、材料を削って作る場合は飛び出させる部分を残し、周囲を削って行きます。四角い材料の中にこれから自分の作る形をイメージしながら作業を進めるので慣れが必要です。説明は最小限に、とにかくやってみる、やりながら理解し慣れて行く、こういった試行錯誤を小学生は好みます。

 刃物が木にあたり削り取る感触というのはうまくできるようになると何とも気持ちが良いようで、黙々とナイフを動かし続けます。
「ナイフがあると何でもできる気がする。」
「無人島には水と一緒にナイフがいる。」
含蓄のある言葉が子供から出てきます。

「ナイフはいくら位するの?」
と訪ねる子がいました。今使っているものは300円くらいで東急ハンズで買った事を伝えると、
「そんなに安いの?それではすぐに買えてしまう。殺人事件が増えてしまう。」
と心配していました。ナイフを使って便利さと同時に、使いようによっては危険なものである事を実感したのだと思います。便利且つ危険な道具の便利な部分だけを多くの人が使っている、何かのきっかけに危ない事もできてしまうのに何故多くの人はそれをせずに暮らしているのか?考えだすと心配になる気持ちもよくわかります。

この心配の仕方は危ない誰かの犯罪を心配しているようですが、実は危ない道具を持つ自分とそれを安全に制御しているのが自分の心持ち一つである、という危うさへの心配と言えるのではないかと思います。ひょっとすると自分は危険な事をしてしまうのではないかという不安。小学生らしいと思いつつも、人の内面への視点が生まれているのだと考えれば、大人になったのだなぁと実感するやり取りでした。



現在決まっている予定です。
個人、少人数出張レッスンは随時受け付けておりますので
お問い合わせください。


ダイ先生のアートレッスン
小学生対象
三井記念美術館見学ツアー
2015年1月11日(日)9時30分〜
2015年1月17日(日)9時30分〜

雪と月と花〜国宝「雪松図」と四季の草花
展を観賞後日本画材料に関するワークショップを行います。

詳細は近日お知らせいたします。



3〜6歳
基本的に週末開催

11月16日(日)
13時より
「マーブリングでおもしろ模様を作ろう」

12月14日(日)
13時より
「クリスマスステンドグラス風ランプの制作」

1月18日(日)
13時より
「フェルトで作るマイルームシューズ」

1月23日(金)
10時〜12時
「こどものまま感謝祭」
@子供の城
ダイ先生のミニアートレッスンを行います。


1~6歳 年齢で3クラスに分かれます。

11月30日(日)
10時30分〜
13時30分〜
「オリジナルティピィ(テント)を作ろう」
残席僅か
布などを使い、実際に入れる1人用ティピィを作ります。

12月7日(日)
「星形ステンドグラスを作ろう」
10時〜  3.5歳〜
11時50分〜 2.5歳〜

「ゆきだるまのおきあがりこぼしを作ろう」
14時15分〜 1~2.5歳

2015年 1月12日(月)祝日
「もこもこ羊を作ろう」
10時〜 3.5歳
11時50分〜 2.5歳

2月1日(日)
内容未定

3月1日(日)
内容未定




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